体の柔軟性を高めたいときには、どのようなアプローチが有効でしょうか?
筋膜リリースやモビライゼーションなど色々ありますが、やはり多くの方がストレッチを頭に思い浮かべたのではないでしょうか?
日常では、トレーニング前後やお風呂上りなどにリラックス状態で伸ばしたり、中には急ピッチでやわらかくするために、グイグイいくケースもあったり…
ストレッチはこのように場所を選ばずに手軽にできるので、とても便利なコンディショニングツールですね!
今日は、このようにとても身近なストレッチのカスタマイズ法をご紹介していきます。
まず、ストレッチをする際にどれに該当するかをお聞きしたいのですが…
- 全身を万遍なく伸ばす派
- どこかを重点的に伸ばす派
- 断じて1ミリも伸ばさない派
皆さん、どれ派でしょうか?
男気溢れる3番の方は、ストレッチをも凌駕していそうなので、もはや尊敬です笑
予想ですが、1番に最も票が集まりそうな気がします。
「私はずっとデスクワークで同じ姿勢だし体が全体的に硬まっている」
「長いこと、運動していないから、絶対硬くなっている」
といった感じで、普段の習慣から体の硬さを推測して、「よし、全部固まってるだろうから、全身を伸ばそう!」と全身コースを試す方が多いのではないでしょうか?
例えば、フィットネスジムやファストジムなどには全身を万遍なく伸ばせるように、モニターで丁寧にガイドしてくれるので、マット一枚あれば簡単に全身のストレッチを始められます!
ジムで覚えたことを家でも実践できますし、ストレッチのきっかけづくりには持って来いかなと思います(^^)
さあ、今回はここからもう一歩ストレッチに切り込んで話を進めていきましょう!
これは、先ほどの選択肢2番につながってくるところでもありますが…
実はストレッチを行う前に予めどこが硬くなっていて、反対にどこが伸びすぎているのかということに触れてあげるとストレッチの効率が格段にアップするんです!
全身を伸ばす前に「そもそも本当に全身を伸ばす必要はあるのか?」という視点を持つことがとても大切になります!
今回アプローチしたい個所は2か所でてきましたが、そのうち「伸びすぎた部分をどのように戻していくのか」について考えていきたいと思います。
※もう一方「硬い部分をどのように伸ばすのか(休めるのか)」については、他の回で改めてご説明します。
ストレッチ◎=柔軟性が高い
これは大正解なのですが、筋肉は伸びすぎると、実は体のポジションや動きを作る上で大切な「知覚(感覚)」が薄くなってしまう恐れがあるんです。
なので、先ほどの等式の一番後ろに、(安定性は??)を入れた方がもっと精度が上がりますね!
例えば、その代表がハムストリングス(もも裏の筋肉)です。
ハムストリングスは、本来立位での前後のポジションを掴む働きを持っています。
しかし、これがストレッチのし過ぎで、適正可動域を超える程伸びた状態になってしまうと、前後感覚が分からないままで、立ったり歩いたりしないといけなくなってしまいます。
とは言っても、感覚が薄いまま過ごすのは、転倒のリスクがあったり、さすがにずっとはしんどかったりありますので、私たちの体は所定の場所の感覚が少なくなると、他の場所で補うような動き(代償動作)を無意識的に行います。
体はよくできていて、他の場所でカバーしようとするのですが、やはり伸びたままより一つずつ修復した方がいいですよね(^^)
そこで、薄くなったハムストリングスの知覚を再構築するためのエクササイズ(90-90 ヒップリフト)を下記記事中でご紹介していますので、よかったらご覧いただけたらと思います。
ハムストリングスに適正なポジションと機能が備われば、骨盤も整いますので、ボディメイク目的に方にも活用いただける内容となっています(^^)
「ストレッチのターゲットはどこ?」というタイトルのもと、お話しさせていただきましたが、
私の答えは、「体のおおよそ半分」になります。
硬いところと柔らかいところを見つけて、それぞれに異なるアプローチをしていくことが望ましいです!
ハムストリングスと同じようなことが全身でも起こっていますので、ご興味のある方は店舗にて筋肉の硬さと柔らかさの分布やその改善エクササイズをご紹介させていただきます。
それでは、本日は以上です。