二酸化炭素不足の解消

先日の呼吸に関する記事で、酸素を体内の栄養として活用していることについてお話ししましたが、今回は二酸化炭素をピックアップしていきます!

私たちは活動レベルが落ちないように、酸素を絶やすことなく取り込んでいますので、酸素の飽和度を測定してみると95%以上であることがほとんどです。一見、酸素が足りている、または体に酸素が行き渡っているので、極めて健康体な感じがしますが、実は酸素が多すぎると、二酸化炭素のポテンシャルが最大限発揮できなくなってしまうのです!

二酸化炭素にはあまりクリーンなイメージがないかと思いますが、過剰に増幅しなければ、色々な良い効果を体にもたらしてくれます(^^)

例えば、PHの調整作用があります。

先述したように日常で酸素をガンガン取り込んでいるとPHはアルカリ性に寄っていきます。(酸素自体は酸性でもアルカリ性でもないため、直接PHの動きに影響しないのですが、酸素過多だと二酸化炭素が少なくなるため、PHはアルカリ性になります。)

一方、酸素の供給ペースを落ち着かせて、二酸化炭素が増加してくると、PHは酸性に移動していきます!

体を酸化させないように気を付けている方もいらっしゃるかと思いますが、酸化は決して悪いものではありません。

反対に強アルカリ性になった場合にも生命維持が困難になりますので、PHバランスが取れている状態が好ましいかと思います(^^)

もう一つ例を挙げると、酸素過多の場合には、酸素を全身に運んでいるヘモグロビンから酸素が離れにくくなってしまうという、何とももどかしいトラブルが起きてしまいます。

もし二酸化炭素を増加できれば、ヘモグロビンは酸素を必要な組織にしっかり届けることができるのです!

酸素は頼りになりますが、ある程度二酸化炭素も招き入れて体内で活躍してもらうとよいかもしれませんね笑

次回は「呼吸量」をテーマにお話しします!

<追記>

骨盤の傾斜を考慮した呼吸エクササイズを下記の記事でご紹介しています。

骨盤が適正な位置にあることで、横隔膜と骨盤底のポンピングの動きが大きくなるため、間接的に二酸化炭素耐性が向上します。

例えば、骨盤が過度に前傾した状態では、反り腰になって肋骨が開いてしまうので、日常的に胸式呼吸になってしまいます。

胸式呼吸および二酸化炭素体制の低下を回避するために、骨盤後傾のエクササイズはおすすめです(^^)/

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